vol.4 in the never-ending summer
僕らは記憶する。
2021年の夏が、いつもと違う特別な夏だったことを。
僕らは忘れない。
季節は巡り、また夏がくることを。
始まり(early summer)から、終わらない夏(endless summer)のための音楽。
君とぼくの、終わらない夏のためのBGM。
cutterhasnoway
/ カッターハズノーウェイ(2007)
目蓋に浮かぶは、夏の部屋の窓に向けて手慰みにギターを弾き語る少女の姿と、トレイシー・ソーン『遠い渚』。
(後藤祐也)
Heaven Bound with Tony Scotti
/ s/t (1972)
からりんっと不快指数ゼロの爽快ソフトロック。単純明快。天真爛漫。順風満帆。百花繚乱。相思相愛。んん?
(山内章子)
Franco & Franco Orchestra
/ Latin Face & Green Eyes (1996)
チープなライブラリーと良質インストのボーダーライン、アレンジも素敵なイタリアン80s。疾走の相馬ジャケがナイス!
(山内章子)
Favourite Marine
/ Flowers Bloom(1992)
コッチの世界に目覚めた91年、そして一気に加速した92年。東京の街の何もかもが輝いて見えた高2の夏のBGM。
(446)
Antonio Carlos Jobim
/ Stone Flower (1970)
蒸し暑くひたすら長い日本の夏。たまにちょっと晴れるとああこれで夏も終わりかなっていつも思ったイギリスの夏。そして、宇宙までつづく深く広い青空と美しい海を見下ろすニュージーランドの夏。これまで3つの異なる空のしたで暮らしてきたけれど、このアルバムだけはどの空気にも馴染む。ブラジルという空のしたで作られたやさしいおんがく。
(山内章子)
CECIL
/ 夏時計(2000)
“まんなか過ぎて/ぐんとくる8月”このフレーズと、このジャケット!夏が暮れるまで聴いていたい全4曲。
(後藤祐也)
The Sea Urchins
/ Summershine (1987)
よせてはかえす波のように永遠にめぐりくる夏もあれば、たった一度だけの夏もある。1987年。もう振り返らない。
(山内章子)
松田マヨ
/ 夏(2000)
気だるく冷ややかなエレピの弾き語りと、高い文学性を感じる歌詞。夏の日暮れに冷房を聴かせて聴きたくなる。
(後藤祐也)
V.A.(KIDS ALL STARS) / KIDS presents "Raspberry Sound"(1983)
ビバヒル的チャラい世界観の軽快なMCとともに繰り広げられる、オールディーズ風極上サウンドのオンパレード。
(446)
FIVE BEANS CHUP
/the first day of summer(2000)
僕が生まれ育った町では虫捕りなどできなかった。早朝の渓流釣りに連れて行ってくれるような父親ではなかったし、連れ立って遊ぶ友達も、気になる女子もいなかった。家族で海水浴には何度か行ったか。それは兎も角、ここで描かれる少年の夏とは無縁だった僕に、それが自分の記憶であるかのように錯覚させる魔法のアルバム。
(後藤祐也)
apple
THE BIRTH OF THE TRUE
/ V.A.(1992)
b-flower、ネロリーズ、ピュア、シークレットシャイン、ホワイトカムカムと名前を並べるだけで92年が蘇る、時代を代表する最重要傑作コンピ。収録曲「グライダーと長靴」は初期b-flowerを代表する名曲のひとつ。ラブパレード改めピュアの新作が聴きたくて手にしたコンピで初めてbを聴いたのは、僕にとっては懐かしい思い出であると同時に、いつまでも色褪せない瑞々しさの象徴。(高田博之)
THE SPANDETTES
/ SPANDEX EFFECT (2014)
cobalt
/ ちりばめられた夜(2004)
夏の夜の蠍座に包まれた4曲入りep。特に表題曲は爆音で聴きたい。cutterhasnoway楽曲のカバーも素敵。
(後藤祐也)
山下達郎
/ BIG WAVE (1984)
永遠に終わらない夏の、最強のBGM。いつかこのアルバムを聴きながらオープンカーで湘南を吹っ飛ばすことを夢見て37年、いまだ夢は叶えられず。
(高田博之)
Bridge
/ Paper Bikini Ya-Ya(1993)
当時の僕はブリッジに恋していた。プロ志向が根強かった時代の中「サークルノリ」と揶揄されるほどのゆるい存在感にたまらなく惹かれた。このまま変わらないでほしい、むしろ人気出ないでほしいと思ってた。爽やかな夏色に彩られたこのミニアルバム、ジャケを見るだけで記録的な冷夏だった1993年の夏とイタタな自分を思い出す。
(446)
ROUND TABLE
/ Big Wave '71 (1998)
最近自転車を購入した。乗り出した時、最初に頭に浮かんだのが『自転車でGo!』だった。それ以来、僕のサイクリングテーマソング。
(高田博之)
Sonic Surf City
/ Surf Don't Walk(1996)
実に日本人好みなサーフパンクバンドfromスウェーデン。このアルバムを初めて聴いた時、1曲目のサビ入るところで「うぉぉ!」ってリアルに叫んでしまったのがよい思い出です。そんなSSCが初来日した際、ライブで共演できたなんて夢のような話なのですが、実はその頃メンタルボロボロであまり憶えてません。悔しいです。
(446)