光に目もくらみ(The Caraway『Our Brilliant Weekend』を1月の夜に聴く)


キャラウェイの新作「Our Brilliant Weekend」を聴いている。
ギターポップとは、何か。
僕は、その問いに今、確信を持って「キャラウェイの新作」だと答えるだろう。
ギターポップは魔法の音楽。
キャラウェイしまっちは、最大限のリスペクトと愛を込めて、何の気負いもなく、清々しく、初々しく、表現してみせた。
あのね、もう楽しいったらありゃしない。
いろんな情景が浮かんでは消え、そして巡り巡って、ひたすら河川敷を自転車で疾走してるかのような気持ちになる。
極寒の1月に出たっていうのに、聴こえてくる音はもう春だか、初夏だかって感じ。
これって今が寒い時期だから強く思うのかもしれないけれど。
でも、いつか通ったあの道を、めぐる季節を、僕らは忘れることなく、全力疾走して、息を切らして、フラフラになりながらも大笑いして、また歩き出すってことを、テクニカラーの夢のように、情景が映し出されてくるんだ。
頬になびく風の匂い、逆光線眩しく光で目が眩み、もうすぐ必ずやってくる雪解けの季節を、ずっと心待ちにしているかのように。
角度で言えば1度か2度程度の違いでしかないネオアコとギターポップ。
キャラウェイはこの新作で、ギターポップの燦然たる最高峰に君臨することになるだろう。
ギターカッティングこそが全て!と言わんばかりの洗練されたアレンジ。
ポップスの極みを知り尽くしたかのようなメロディセンス。
決して難しい印象を与えず、楽しいことを楽しいままに伝えてくれる、甘美なソングライティング。
その全てが交わることで生まれる最新型キャラウェイ・サウンドは、紛れもなく2024年の最重要ギターポップアルバムである。
ついにギターポップはここまできた。
僕はキャラウェイのいる時代に生きることを、誇りに思う。



コメント