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「march to the beat of a different drum」が出来るまで

執筆者の写真: differentdrumrecords
differentdrumrecords
2021年5月12日
読了時間: 3分

「march to the beat of a different drum」はタブロイドサイズのフリージン。タブロイド判とは縦406mm×横272mm(新聞全国版の半分の大きさ)。それまでの「pense à moi」は基本A5判右綴じ(本文縦書き)なので、大きさは圧倒的にインパクトあるサイズ。今回の冊子はまずこのサイズで作ろうと考えたのが最初。「見せる」要素を強く盛り込んだ、それでいて「読ませる」部分もきっちりある、そういう冊子を作りたいと思ったから。年4回の季刊、表紙撮影者も寄稿者も固定で作っているのも、季刊であるがゆえ、年間通した揺れ動きを体感できる(それこそがドラムの奏)ものになればと考えたからです


今まで印刷を依頼していたところではこの「タブロイド」印刷が出来ないので、ネットでいくつか印刷所を検索しました。その中で気になるところから資料請求し、サンプルを入手、こちらのイメージに合う印刷所を選定していきました。現在当冊子の印刷は「新聞印刷jp」様にて行っております。

参考までに「march to the beat of a different drum」は、新聞形式印刷(スクラム製本)、中質紙<35k>。「秋」「初夏」号は8ページフルカラー印刷、「冬」号は8ページモノクロ印刷。デザインはすべて僕が自宅で「adobe illustrator 2021」で作っています。表紙と背表紙は油淋鶏こと後藤祐也さん が撮影からデータ化まで行っているので、頂いた画像をそのまま印刷。なので僕は一切の加工は行っていません。


まず最初に大まかな全体のイメージを、表紙撮影者と寄稿文作者に伝えます。冊子が季刊であるためまずはその括りになる旨、ですが例えば、今回の「初夏号」は本来「春号」となるはずなのに「初夏」とする旨、を伝えていきます。寄稿文に関しては必要文字数のみ伝えて、実際の内容に関しては作者のイメージに任せます。僕から伝えるのはこれだけ。連載頂いている八野さん、neeさん、アケシンさんには絶対の信頼があります。皆さんの書く文章や物事の考え方など、所謂「為人(ひととなり)」が信頼出来るからこそ、連載依頼しています。なので、それ以上のこちらからの注文は必要ないのです。


ディスクレヴュー文は50文字と150文字。50文字で紹介するのはかなりハードル高いです。文字数少な過ぎ。でも、これこそが僕の狙い。文字数が少ない分、必要最低限の事しか書けません。冊子に載せたい情報は作品の内容より、寄稿者の感想のみ。それならそんなに多く言葉は必要ない。もっと知りたければ(読んだ方が)自分で調べてみて!僕らはそのキッカケだけ渡せればいい。今時、調べようとすればいくらでも調べられるしね。


巻頭見開き部分は毎回テーマを決めて取組んでいます。「秋号」の山内さん、「冬号」の堀石膏制作、「初夏号」の図書館、がそれにあたるものです。ここに何を収めるかで、冊子の価値が決まります。言ってみれば冊子の魂の部分。魂無くして、こういう冊子は語れません。


以上が「march to the beat of a different drum」の大まかな制作過程。ちなみにスポンサーも広告もありません。スポンサーの打診はありますが、すべてお断りしております。


もしこれを読んだ方が、自分でも「手に取る」冊子を作りたいと思ったなら、是非やってみてください。いろいろ大変なことはありますが、必ず価値あるものになると思います。「形あるものを世に出す」ことの喜びは、何物にも変えられないことだと思うので。

 
 
 

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